19 mai 2014

ナポリのホテル

また、だいぶほったらかしてしまいました。
これから時々備忘録として、印象に残ったホテルのインテリア
について書きとめておきたいと思います。 
まずは、イタリア、ナポリのホテルからスタート。 
窓の鎧戸を開けると海が広がり、左手にヴェスヴィオ火山が見え、
まん前に卵城が見えるホテル。

フランスやイタリアの建物に共通することですが、階高が高く、
ゆえに天井高も高い。 3m50以上はゆうにあります。(メジャー忘れた)
そしてベッドも分厚い二段マットレスで高さがあります。
そこに飛び込んだとたん、ドロ~ンと、まどろんできて、深~い眠りに
ひきこまれるというか、ぐっすり眠れる、癒される色合いの空間です。
カラースキームはシルヴァリーなオリーブグリーンと明るめのブラウン
の木使い。 ヘリンボーン貼りにダークブラウンのボーダーが入る。

壁は上等で艶感のある布地の緞子貼り。 指で押すとふんわりして
います。 この色の布地で5パターンほどの柄を使い分けています。
ベッドヘッド側はボーダー柄。 カーテンはボーダー幅が壁より太い。

こちらはベッドフット側。 シンプル&エレガントなライティングデスクが
置かれています。 こちらの壁に近寄って見ると、

ドッツ柄の生地。 写真には入っていませんが、壁に貼った生地と
建具枠がぶつかる部分は同色のカーテンのタッセル(パスマントリー)
につかっているねじり紐で見切っています。
生地を使い分けて上品、かつ細部まで丁寧な作りです。


カーテンの布地はもちろんお部屋側と窓側の二重使いですが、両側
共にたっぷり感があって、天井高もあるので、ふんだんに生地が
使われています。
ついでに、バスルームはホワイトとダークグリーンの2色の大理石
貼りで落ち着いた雰囲気です。 バスルームさえ天井が高い・・・

日本で、時々、とても高そうなものを使った豪華絢爛なクラシック
スタイルのインテリアを見ますが、若干、コテコテ、ケバケバ感のある
空間になってしまっているケースがあります。 それはデザインに
足算ばかりで引き算の計算がされていない場合が多いです。
このホテルルームはシンプルに要素をおさえてあるので、渋い上品さ
があって、ゆっくりくつろげるお部屋でした。

ホテルのレストランのテラスから夜の卵城の眺めも素敵です。
テーブルにはキャンドルが灯り、ロマンティック・・・